文の里ブログ
意外と知らない!自分に合った「歯磨き粉」の正しい選び方
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大阪市阿倍野区、文の里駅すぐの「文の里歯科クリニック」です。
前回のブログでは「歯ブラシの選び方」についてお話ししましたが、今回はその相棒である「歯磨き粉(薬用歯みがき類)」にスポットを当てます。
ドラッグストアの棚に並ぶ、色とりどりの歯磨き粉。 「どれも同じだろう」「安売りしているものでいい」と適当に選んでいませんか? 実は、歯磨き粉に含まれる「成分」を正しく選ぶことは、虫歯予防や歯周病対策において、歯ブラシと同じくらい重要な役割を果たします。
阿倍野区の当院が、歯科医師の視点から「本当に効果のある選び方」を徹底解説します。
1. 歯磨き粉選びの「新常識」:フッ素濃度をチェック
現代の予防歯科において、最も注目すべきは**「フッ素(フッ化物)」の濃度**です。 フッ素には「歯の再石灰化を促進する」「歯質を強化する」「酸の産生を抑える」という3つの大きな役割があります。
2017年に、日本でも国際基準(ISO)に合わせ、高濃度フッ素配合(1450ppm)の歯磨き粉が市販されるようになりました。
- 成人の方: 「1450ppm」と記載された高濃度タイプを選んでください。これが虫歯予防のゴールデンスタンダードです。
- 6歳〜14歳のお子様: 1000ppm程度のもの。
- 6歳未満のお子様: 500ppm程度のもの(誤飲を防ぐため)。
パッケージの裏面を見て、数字をチェックする習慣をつけましょう。
2. お悩み別:選ぶべき「有効成分」の正体
歯磨き粉は、ご自身のお口の悩みに合わせて「薬用成分」で選ぶのが正解です。代表的な悩みと成分の組み合わせをご紹介します。
【歯周病(歯肉炎・歯周炎)を予防したい】
阿倍野区でも、成人の約8割が歯周病予備軍と言われています。
- 殺菌成分: IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)など。バイオフィルムの内部まで浸透し、原因菌を殺菌します。
- 抗炎症成分: トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウムなど。歯茎の腫れや出血を抑えます。
【知覚過敏で歯がしみる】
冷たいものやブラッシングでピリッとする方は、神経の興奮を抑える成分が必要です。
- 硝酸カリウム、乳酸アルミニウム: 露出した象牙細管を封鎖したり、神経の伝達をブロックして痛みを和らげます。
【着色汚れ(ステイン)が気になる】
「ホワイトニング」と銘打たれた商品の中でも、成分をよく見てください。
- ポリエチレングリコール(PEG): ヤニやステインを溶かして落とします。
- ポリリン酸ナトリウム: 汚れを浮かせて落とし、さらに歯の表面をコーティングして再付着を防ぎます。
3. 歯医者さんが「低発泡・低研磨」を勧める理由
テレビCMの影響で、「泡がたっぷり出る=しっかり磨けている」というイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、実は**「泡立ちすぎ」は逆効果**になることがあります。
- 低発泡のメリット: 泡だらけになると、短時間で「磨いた気」になってしまい、肝心の汚れが残っていることが多いのです。泡が少ないタイプなら、鏡で歯の汚れをしっかり確認しながら、時間をかけて丁寧に磨くことができます。
- 低研磨のメリット: 研磨剤(清掃剤)が強すぎると、特に電動歯ブラシを使用している場合や、歯茎が下がって根元が露出している場合に、歯そのものを削り取ってしまう恐れがあります。
4. 効果を最大化する「歯磨きの後のゆすぎ方」
せっかく良い成分の歯磨き粉を選んでも、使い方が間違っていては効果が半減します。
最も重要なのは、**「ゆすぎすぎないこと」**です。 せっかくのフッ素がお口に残らず、すべて流れてしまってはもったいないのです。
1)歯磨き粉を歯ブラシに適量(成人は約0.5〜1cm)のせる。
2)全体をしっかり磨く。
3)吐き出した後、10〜15ml程度の少量の水で、1回だけゆすぐ。
4)その後1〜2時間は、飲食を控える。
「えっ、1回だけでいいの?」と驚かれるかもしれませんが、これが最新の予防歯科で推奨されている方法です。
阿倍野区の「文の里歯科クリニック」から皆様へ
私たちは、患者様がドラッグストアで「どれがいいんだろう?」と迷ったときに、自信を持って自分にぴったりの一本を選べるようになっていただきたいと考えています。
しかし、お口の中の状態は刻一刻と変化します。 自分では「着色が気になる」と思っていても、実はその原因が初期虫歯だったり、歯周病の進行によるものだったりすることもあります。
当院では、クリーニングの際に、歯科衛生士が患者様お一人おひとりの口腔環境をチェックし、「今のあなたに最適なケアアイテム」を処方箋のようにお伝えしています。
「地域の方々に、一本でも多く自分の歯を残してほしい」 その想いで、私たちは日々の診療にあたっています。セルフケアに迷ったら、どんな些細なことでも文の里歯科クリニックにご相談ください。
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